ノブが5つ、そうFuzz Factoryを作った。 パーツは
- 抵抗はカーボンコンポジション
- 電解コンデンサはPHILIPS/BC #013
- ボリュームポッドはalpha スモールポット RD9シリーズ
- そしてトランジスタはAC128
FuzzFactoryはパーツの数が少ないため、少し贅沢なグレードのものを選んでみた。以前作ったFenderBlenderはダイオードクリッパーによってファズの音を作るタイプだったが、今回のFuzzFactoryはトランジスタで増幅して歪ませるタイプだ。 トランジスタで歪ませるタイプはFuzzFaceが有名だろう。ただこの回路だとトランジスタの選定が重要になる。ゲルマニウムトランジスタは製品にばらつきがあり、そのせいで音色に個体差がでてしまう。運良く当たりのエフェクターを入手できれば良いが、必ずしも好みの音色のエフェクターと出会えるとは限らない。そこでトランジスタのばらつきを調整できるよう抵抗を可変にし、バイアス調整できるようにした。その可変抵抗をそのままケースの外に出しFuzzFactoryは完成した、と。 雑な解釈をすればFuzzFaceのmodみたいなもんか。しかしこのボリュームの組み合わせで本当に色んな音がでるのだから回路というのは不思議だ。またギターのボリュームを少ししぼると、高音の強い金属の打撃音のようなサウンドに変化する。ジャギンとピッキング時のアタック音は粒が粗く、サスティンは短い。音色についてはそれぞれ個人の好みがあると思うが、ツマミの調整がシビアでかつ音の変化の幅が広いのでみんなハマるわけだ。 自作の手順はFuzzFactoryで画像検索。回路図はどこのサイトでも同じようなのでひとまず信用できそうだ。実体図は色々あるが今回はボリュームを基盤に直付けするタイプにした。ボリュームが5つもあると配線がかける3で15本、面倒だし配線だけでケース内を圧迫してしまう。ボリュームをケースに固定すれば基盤も固定されるのでそれも利点だ。
回路図と実体図に違いがないかしっかりチェックし、パーツを購入したら制作開始。ハンダ付けは二回目になるので、前回よりだいぶ勝手が分かり上手にできた。 手順が前回と少し違う。まず基盤にカッターでスジを入れ適当なところで折る。断面を整えたら配線をペンで描き込んでおく。次に全てのパーツを配置してしまう。飛び出た足はできるだけ切らずに済むように配線に沿って折り曲げておく。こうするとパーツが基盤から落ちなくて一石二鳥だ。トランジスタ用のソケットは足が短いのでマスキングテープで仮止めしておく。そしてやっとハンダ付けだ。パーツの根元をハンダ付け、次に配線の接点をハンダで結合。場所によってはハンダだけで結合するハンダブリッジも使った。前回はパーツを付け足を曲げては次のパーツを…と行き当たりばったりだったが、今回は手順も手段も合理的になってスムーズにできた。仕上がりも前よりは格段にキレイになった。 ケースの穴開けだけれど、ステップドリル
これを買った。2本ついているが、細い方は段数が多い為長い。そのためケースの向かい側に刃先が当たる場合がある。ジャックなど側面の穴を開けるときは太い方のドリルに変えて開けている。