AIについてわりと商業的な視点から書かれているな、と感じた。
AIの技術が直接、何の役に立つのだろうか、というビジネスマンにはよい刺激になるかもしれない。多くのハイテク企業がこぞってAIに感心を示す理由が示されている。
そしてこの本の大きなテーマもそこにあるのではと思った。AIと聞いてそれがどうビジネスと関係するの?感情を持ったロボットを売るのかな?という人が殆どではないだろうか。そんなレベルの日本の企業。このままだと海外の企業に日本のマーケットが乗っ取られてしまうぞと警鐘を鳴らす。同時にAIの開発で未来がこんな風になるのかなという明るい話題もある。AIの技術がどれほどビジネスに影響を与えるのかがしっかり書かれている。
あらゆる情報網、ビッグデータとAI、それらを計算するコンピューターと、それらを使用するための高精度なセンサーを備えた高度なデバイスの開発。ロボットだけじゃない、AIはあらゆる既存の産業に大きなインパクトを与えるだろう。
AIと聞いて壮大なロマンを感じて本を手に取った。知的生命体の進化の過程を考えると、例えば他の惑星の文明であってもいずれコンピューターのようなものを発明しやがてAIを開発することになるだろう。また一方でAIが人類の敵になるという話題をしている人たちもいる。確かにその可能性はある。ターミネーターみたいに劇的な戦争が起こるかは分からないが、肉体をもった知的生命体は自然と衰退してくかもしれない。長い年月が経ち、結果としてAIが支配する惑星になってしまうかもしれない。結局どんな生命体もある程度知性を持ったら、肉体的な制限を超えようと努力するだろうと考えるのが自然だ。
こんな感じのテンションで本を買ったが、ちょっと方向性が違ったようだ。もっと現実的な内容で役に立つ本だった。特にエンジニアの方には響くかもしれない。
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