目次
マイナス9ボルトのエフェクターについて
マイナス9Vの回路への電源の接続方法
- 基板の-9Vに電池のマイナス端子を接続
- GNDに電池のプラス端子を接続、その他GNDは通常通り
- inとoutは通常通り
- 基板以外のLEDや整流ダイオードの向きを逆に
- ACアダプターを使用するならセンタープラスのアダプターを用意する
結論だけ書くと、基盤のGNDに電池のプラス端子を、基盤の-9Vに電池のマイナス端子を繋ぐ。基盤のinとoutは通常と同じ。その他GNDも通常通りつなぐ。
また基板以外の配線について、極性のあるダイオードなどの向きは通常と逆になるので注意。回路保護用の整流ダイオードの向きを間違えると電源が入らなくなる。
もちろん回路が-9ボルトである前提でだ。基板内では例えば電解コンデンサーもマイナス電源の向きになっている。主にPNPトランジスタのファズなどで見かける。
そもそもマイナス電圧ってなに?
電圧とは回路の2点の差を意味している。
角型の電池の二つの端子の間に9ボルトの差があるだけだ。
高い方と低い方があり、その差が9ボルトある。
通常、電源電圧のグランドを0ボルトとすることが多い。そして電圧の高いところから低いところへ電流が流れる。
もし-9Vの回路であればグランドのゼロボルトの方が-9ボルト地点より電圧が高いことになる。
-8Vでも-5Vでも、どの地点でもグランドの方が高い電圧になる。
そのため極性のあるパーツは電流の向きに合わせ、通常と逆になる。
トランジスタ、ダイオード、コンデンサー、これらは電気を流す向きが決まっている。電圧の高いところから低いところへ。
-9Vエフェクターの注意点
基板以外にも電源用のLEDや回路保護用の整流ダイオードの向きも逆になる。特に整流ダイオードの向きを間違えると、エフェクターが動作しないので注意。
ACアダプターを接続する際も、センタープラスのアダプターを用意する必要がある。電池同様、通常センターマイナスとは極性が逆になる。
また、現代のエフェクターでは+9ボルトで設計されているものが大半なのだが、同じ電源に-9Vのエフェクターを混ぜることが出来ない。(電源さえ分ければエフェクターボードに混ぜてもOK)
グランドに矛盾が生じるからだ。グランドは必ずどの地点でも同じ電圧でなければならない。その為-9ボルトのエフェクターだけ電源を分けるしかない。電池駆動が現実的だろうか。
上記アマゾンリンクはこの記事に出てきたマイナス電源用にぴったりのセンタープラス仕様。当然BOSSをはじめとするセンターマイナスのエフェクターでは使えないので注意。
なんでマイナスなのか?
昔はPNPトランジスタのほうが製造しやすかったという事情がある。
PNPトランジスタを用いたfazzfaceはマイナス電源になっている。
その時代はマイナス電源での設計の方が作りやすかったわけだ。
マイナス回路で作動するエフェクターは、電気的な意味では何ら通常の回路と違わないはずだが、そこはエフェクター。
電気の理屈とサウンドは別物だ。
PNPならではのサウンドがある!気がする、いやオカルトか。。