左がPro S 標準、右が645。縦横が逆になっているので注意。
Mamiya RB67 Pro S に付属のフィルムホルダーは6cm X 7cmのフォーマットだ。これが壊れてしまい撮影不可になってしまった。そこでスペアで買っておいた6cm X 4.5cmフォーマットのフィルムホルダーを初めて使ってみることにした。120ブローニーで16枚撮れるので経済的ではあるが、せっかくの中判の面積が活かされないのはもったいない気がして使っていなかったのだ。
ここでPro S用のフィルムホルダーと645サイズのフィルムホルダーとで意外な違いがあって撮影に失敗してしまったので記しておこうとおもう。
結論から書くと645サイズのフィルムホルダーでは遮光板を引き抜かなくてもシャッターが切れてしまう。そのため遮光板を抜き忘れていた事に気づけず、結局何も撮れてなかったという失敗をしてしまったのだ。後々調べてみると、どのフィルムホルダーであっても遮光板を抜かないとシャッターが切れないよう安全装置は付いている、という情報も聞いた。ということは俺の持っている645フィルムホルダーが壊れているだけか……何にせよ遮光板を抜き忘れなければ良いだけなのだが。
現状のフィルムホルダーの状態をまとめると
- 6cm X 7cmは遮光板を抜かないとシャッターが切れないようになる安全装置がついている。
- 6cm X 7cmはフィルムホルダー中央にあるレバーは基本使わない。未露光のままフィルムを巻き取りたい時にだけレバーを操作する。
- 645フォーマットのフィルムホルダーは、シャッターを切る度に左の窓に「露光済み」を示す赤丸が表れる。赤丸が出ている間はフィルムを巻き上げられなくなり、中央のレバーを操作し赤丸を解除してから巻き上げる。
- 645フォーマットのフィルムホルダーには多重露光のレバーは付いていない。(中央のレバーを操作すれば多重露光はできる)
- 645フォーマットのフィルムホルダーは、本体から外したままでも遮光板が引き抜けてしまう(フィルムが露光してしまう)
ただし手持ちのフィルムホルダーの状態を記しただけであって、必ずしも正常な動作だとは限らない。
赤い丸で囲ったところが中央のレバー(名前がわからない)645では露光→中央レバー→巻き上げと操作しなければならないが、Pro Sだと基本さわらない。未露光でもとにかく早く巻き上げたい時に使うようだ。
645の「未露光」の状態。矢印で指した窓が赤くなると露光済み。赤くなっていれば中央のレバーを操作して巻き上げる。ちなみに巻き上げないままシャッターを切れば多重露光になるようだ。
Pro S 標準のフィルムホルダーは、カウンター窓の中に赤マークが現れる。数字の右側に見えている赤いラインがそれだ。
ちなみに6cm X 7cmフィルムホルダーはカウンターが戻らなくなって使用不可になった。カウンターは表示だけではなくフィルムの巻き上げと連動しているらしく、カウンターがフィルムの最初を示す「S」の表示にならないと正しくフィルムを巻き上げられなくなってしまうのだ。新品のフィルムを入れてもカメラには「撮影済み」と判断されシャッターが切れない。カウンターを初期状態に戻すのにスプリングを使っているらしいが、それが壊れたり外れたりする事があるらしい。運良く中古のフィルムホルダーが見つかったので修理せず交換となった。交換前の故障したフィルムホルダー内には「FK」のシールがあった。新しく買った方は「FB」のシール。意味は分からない。
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てか無駄にしたフィルム。新品なのにフィルムホルダーに「撮影済み」と判断され撮影できないまま巻き取られてしまったからだ。ダークバッグの中で巻き直したのだが、フィルムが離れる際、静電気が発生するらしくその光で感光してしまうことがあるらしい。それはそれで面白い効果が生まれるかも?