目次
通常の撮影手順
Mamiya RB67 Pro Sの動作チェックする際に、気をつけなければならないことがある。その前に通常の撮影手順を確認。
- 最初に被写体を露出計で計る。このカメラには露出計がないからだ。愛用しているのはセコニックだ。絞り優先でもシャッタースピード優先でも最適な数値を知らせてくれる。通常は後から変えないがフィルム感度を変えても最適な数値が出てくる。
- カメラの絞りとシャッタースピードを設定する。本体右側のシャッターチャージレバーを押し込むとミラーが降りてくるのでスクリーンに像が映る。
- フィルムバックの遮光板を引き抜き撮影準備OK。
- 構図とピントを合わせる。ピントレンズを使いしっかり調整。ピントは本体の左右にあるダイヤルをまわして合わせる。
- レンズの近くにあるシャッターボタンを押し込んで撮影。
- フィルムバックのフィルム送りレバーをまわして次の撮影に備える。
注意点
Pro Sには安全機構が盛り込んであるようで、フィルムを入れていない状態でいじっていると「壊れているのかな?」と思うことがしばしばある。
中古店で動作をチェックするときは気をつける必要がある。
- シャッターをチャージしておかないとスクリーンに像が映らない。
- シャッターをチャージしておかないとレンズが外れないようになっている。チャージを忘れてレンズを外してしまうミスを防ぐ為だと思われる。
- 遮光板を引き抜かないとシャッターが押し込めない。
- フィルムバックの二重撮り防止レバーを操作して赤丸が見えていないと空シャッターが切れない。ちなみに赤丸が見えている状態が「多重露出モード」だ。だから通常の撮影では赤丸は見えてはいけない。多重露出してしまう危険がある。
- 遮光板が抜けた状態だと本体からフィルムバックが外れない。誤って取り外してしまい、フィルムが感光するのを防ぐためだと思われる。
- レンズ側面のつまみがミラーアップ側になっていると、レリーズケーブル無しではシャッターが切れない。シャッタースピードが正常に動作するかをチェックするときに、つまみの位置が「ミラーアップ」になっているとシャッター不良と勘違いする。
これらの特徴は、マニュアルがない中古店の店頭では故障と勘違いしやすい。このカメラはバリエーションによって動作に違いがあり、またアクセサリーも豊富にあるため全てを把握するのはむずかしいかもしれない。
ミラーアップ撮影について
本体のミラーが上がるときの振動でブレるのを防ぐため、先にミラーアップしておいて後からレンズのシャッターを切ることができる。ダブルレリーズというものがあって、2本のレリーズケーブルを同時に1つのレバーで押し込めるものだ。これを本体とレンズにそれぞれ接続する。レリーズは時間差で作動するので、本体でミラーアップしてからレンズのシャッターを切ることができる。
このミラーアップ撮影の際、レンズ側にミラーアップ撮影に切り替えノブを「ミラーアップ」側にするのだが、これを戻すのを忘れると(ミラーアップはするのだが)レンズシャッターが切れない。ちなみに高価なダブルレリーズケーブルを買わなくても普通のレリーズケーブル2本で代用できる。
フィルムの装填
フィルムの装填は、左側に新品のフィルム、右側に空のスプール。巻き上げレバーの動きをみれば分かるかもしれないが、間違えないようメモ。スタートラインまで巻き上げて完了。
露出計について
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というか露出計について
セコニックのL-408というモデルを使っている。1997年頃の機種らしく、今はもう販売していない。反射光と入射光が測れるタイプだ。ファインダーが付いているので離れた場所からでも露出が測れるのが地味に便利。プロのカメラマンさんならともかく、家族や友人との日常的な撮影で、いちいち「ちょっと待って」とタタタと被写体に近づいてピッと計測して「オッケー」ってね……理解がある家族なら良いけど、ファインダーで素早く計測できたほうが良い時もある。
現行機種の中では一番近いのがこれかも。離れた場所からでも露出が測れるのが良い。
大好きなフィルムはこの二つ(どちらもISO160)