ギャンブルについて真面目に考察してみる

一攫千金の話ではない。賞金を手に入れるノウハウとかハウツーではなくて。
ビジネスモデルとしてのギャンブルを一般市民の立場から考えてみたいと思う。現時点での個人の考えを記録しただけなので、記事の質としては面白みに欠けるかもしれない。秘密の必勝法が知りたかった方、ごめんなさい笑

目次

ギャンブルの定義

お金で参加するビジネスモデル

パチンコ、パチスロ、競馬、ナンバーズ、BIG、宝くじ、、
一般的には、参加者が少しづつお金を出し合って、誰かが総取りする仕組みを、まあギャンブルと言うのではないかな。
この手のギャンブルは期待値が低すぎて殆どの参加者が損をする。この辺はいくら考えても勝ち目はないように思えるのでひとまず触れないでおく。

株式もお金で参加するビジネスモデル

上記のギャンブルよりはずっと期待値が高いのではないだろうか。とはいえお金で参加するという点ではギャンブルと同質だ。外貨の変動による利益を得るFXも同じくお金そのもので参加するゲーム。

お金ではない価値で参加するゲームはあるのか?

新たにお店を始める人は、その商売が成功するかどうかの保証は得ていない。ただし成功するための仮説を元に戦略を立てて商売に参加している。期待値は個人の能力やマーケットによってバラツキはあるものの、そこそこ高いはずだ。

新製品を開発して世の中に売り込むのはギャンブルか

まだ世に存在していない製品やサービスを自ら作り、販売するビジネスモデル。開発にはお金が掛かるが、お金そのものでリターンを得るわけではない。
こうなると人はギャンブルではなくて投資と呼びたくなるらしい。

通常、お金で参加しないゲームはギャンブルとは言わない。ただ今回は道徳の話ではなくて、ビジネスの一種、一形態と考えてみたとき、一般的な人は何らかのギャンブルに参加しているのではないかな、と思ったのだ。
投資にせよマネーゲームにせよ、仮説を立てて実行し、リターンを得る。期待値の違いだけで構造そのものは同じように思う。

サラリーマンとはどんなギャンブルなのか

サラリーマンは、自分の労働力と引き換えに、この会社の仕事と給料なら雇用契約を結ぼう、と判断し入社するわけだ。あらかじめ給料の額を知ったうえでの契約なので期待値としてはかなり高いと言える。

だがこんな仕事とは思わなかった、とか会社が倒産した、というリスクもある。

胴元は会社本体と言える。参加者の労働力が少しずつ積み重なり、会社の資産が増える。労働者が搾取されてるという見方もあるようだが、自分が搾取する側になる選択肢もあったはずだが雇用される側を選んだ。経営者はリターンを得るためのリスクをとったのだから、そもそも雇用者と比べる事自体変な話だ。

サラリーマンは給料を得ることが自分の選択したことのリターンなので、会社が倒産するなど極めて限定的なケースでしか損失が出にくい。
その分、胴元である会社本体に労働力の一部を提供したとしても納得できているわけだ。

話をギャンブルに戻そう。
宝くじの胴元は銀行なのだが、販売したくじの半分を銀行は得ている。なんだか不公平な気もするが、宝くじはそれでも成り立っているし、むしろ大人気だ。
仮に一口300円で当たりは1億円にして販売してみたら、結果的に半分も胴元に集まってしまった、とも言える。

世の中ギャンブルだらけ

期待値の違いでしかない

資本主義というだけで、結局、自覚の有無を問わず複雑なリスクとリターンの世界を生きなければならない。だがギャンブル性の高さを選ぶことはできる。ギャンブル性、つまりリスクと期待値の高さだ。
今、自分がどの程度のギャンブルに参加しているのか、というのを自覚するのが大事なことだと思う。その自覚が無いと、真面目に働いているのにお金が稼げ無いとか、お金を稼ぐことを汚いものだ、卑しいものだと思い込んだりする。お金を稼ぐことはあたりませのことであり卑しいことでもなんでもないし、努力の結果得られる対価のにすぎない。

ギャンブルにも目を向けるべきだ

真面目にコツコツ組織に仕えるという安全なギャンブルだけではなく、逆にもうすこし大きなリスクをとることも視野に入れておきたい。
たとえば株。株は所詮ギャンブルだ。だからといって「卑しいもの」と言って距離を置くのはお金に対して誠実ではない。
どの程度リスクを取れるのか吟味し、勉強し、挑戦することは大事なことだと思う。

ギャンブルというと「楽して儲ける」のような印象が強く自堕落な印象だけが一人歩きしているが、ギャンブルとて楽していては食い物にされるだけだろう。仕組みを理解し、挑戦して成功を目指すのは、自堕落の対極にあると思う。

日本は割とどんな商売でも自由に参加できる。身分による制限もなく、本人の意思次第。
それなのに、大きな会社に仕えることがもっとも美しいとするお金に対する美徳は、個人の能力と挑戦を阻害しているようにも感じる。税制面でももっと事業主を応援するような制度が整えば良いなとは思うが、まだまだ会社に仕えるほうのが生活は楽だ。

NISAやiDeCo

自分の労働力を切り売りするだけではなく、稼いだお金を増やすことも考えないといけないと、上記に書いた。
だからと言ってハイリスクなギャンブルに勉強もせずつぎ込むのは無謀だ。

株式というのは基本的に成長するようにできている。なぜなら各企業は経営努力によりその資本を大きくしていくからだ。もちろん経営に失敗する企業もでてくるが、全体で見たら資本は増加傾向になるのが自然だろう。
そうした市場には参加すべきだが、世界中の株を買うのは現実的ではない。

そこでインデックスファンドを利用する。インデックスファンドとは、個別の株でなく、市場全体に投資するような仕組みだ。
とくにNISAやiDeCoのように税制面で優遇されている仕組みは利用価値が高い。
自分にそれほど金融の知識がなくとも、平均5%程度で運用されているようだ。(NISAは10年以上前からある)

事業を興す

やはり資本主義の国で、しかも日本では、自分で商売を始めるのがいちばん面白いと思う。
ギャンブル性は高くなってしまうが、当てずっぽうの宝くじを買うのとはわけが違う。
自分で調査し、仮説を立て、検証し、結果をもとに修正を繰り返す。

単純だが、各要素はものすごくクリエイティブだ。
くすぶっている時間があるのなら、失敗を繰り返したほうがよっぽど楽しい。
そう自分に言い聞かせて、また今回の失敗も乗り越えようかと思う笑

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする